浅井忠の「農夫帰路」(左)をはじめとする日本近代洋画の名作を鑑賞する来場者=7月22日、福井県福井市美術館

浅井忠の「農夫帰路」(左)をはじめとする日本近代洋画の名作を鑑賞する来場者=7月22日、福井県福井市美術館

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時代彩った巨匠の絵画 日本近代洋画展が開幕 市美術館

福井新聞(2023年7月24日)

 明治、大正、昭和それぞれの時代を彩った巨匠の絵画を紹介する「ひろしま美術館コレクション 日本近代洋画の名作展」(福井市美術館と福井新聞社でつくる実行委員会主催)が7月22日、福井市美術館で開幕した。黒田清輝から岸田劉生、安井曾太郎まで、美術の教科書でおなじみの69作家の80点が並んでいる。

 草創期から成熟期に至る日本洋画コレクションでは屈指のひろしま美術館の所蔵作から、美術史の変遷をひもとく展覧会。

 写実性や光の描写を西洋に学び、近代洋画の父として明治期の画壇を切り開いた浅井忠と黒田清輝。人物が秘めた「内面の美」を表現して大正画壇に新風を吹かせた岸田劉生。西洋の画法を自分流に昇華して独自の画風を確立し、昭和初期の2大巨匠とうたわれた安井曾太郎と梅原龍三郎。これら美術史に名を刻んだ大家の傑作が美術ファンの目を楽しませている。

 9月10日まで(8月14日を除く月曜休館)。

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