若狭地域が福井県の一部となるまでの歴史を紹介する新常設展示=福井県美浜町歴史文化館

若狭地域が福井県の一部となるまでの歴史を紹介する新常設展示=福井県美浜町歴史文化館

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若狭地域の歩み知って 福井県美浜町歴史文化館に新常設展

福井新聞(2023年7月25日)

 福井県美浜町歴史文化館にこのほど、新たな常設展示「彷徨(さまよ)う明治初期の若狭 意外と知らない福井県の成り立ち」が設置された。絵図などの資料と共に、若狭地域が福井県の一部となるまでの歴史を紹介している。

 若狭地域は小浜藩の所領として明治時代を迎え、1871(明治4)年7月の廃藩置県で同藩に代わり小浜県が設置された。その4カ月後には若狭地域と敦賀、南条、今立郡を合わせた敦賀県が成立。73年には足羽県と合併してほぼ現在の福井県域が敦賀県となった。76年には嶺南、嶺北に分かれてそれぞれ滋賀県、石川県に属したが、81年に再び嶺南、嶺北が合わさり現在の福井県となった。

 展示資料は、若狭地域が敦賀県だった時期に発行された行政文書や卒業証書など5点がある。「久々子湖絵図」は同湖とその周辺を滋賀県時代に描いた図。「滋賀県管内地理書譯図」は若狭地域一帯が含まれていた時期の滋賀県が描かれている。

 同館の学芸員は「地面はずっと一緒だが、所属は変わってきた若狭地域に理解を深めてほしい」と期待していた。

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