警備員が取り付ける小型カメラ。撮影した映像からAIが不審者を検知する

警備員が取り付ける小型カメラ。撮影した映像からAIが不審者を検知する

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「動くAIカメラ」で警備  29日に北國花火金沢大会

北國新聞(2023年7月28日)

 金沢市の犀川緑地周辺で29日に開かれる「北國花火2023金沢大会」(北國新聞社主催)の雑踏警備に、「動く防犯カメラ」が初めて導入される。警備員がカメラを装着し、映像を人工知能(AI)が解析して不審な動きを検知する仕組み。不審者が見つかり次第、現場の警備員にただちに連絡し、混雑する会場での迅速な安全確保につなげる。

 装着型カメラとAIを連動させた防犯システムはダイワ通信(金沢市)が開発した。

 カメラの映像は、無線で大会本部テントのモニターに送信される。周囲を頻繁に見回すなど不審な挙動をAIが確認した場合、その人物がモニター上で赤枠で囲まれるようになっている。

 赤枠が表示されると、本部の担当者が現場の警備員に人物の特徴を伝える。不審者を見落とすリスクを抑えられるほか、警備員が駆け付けるまでの時間を短縮できるメリットもある。

 ダイワ通信は2019年の北國花火金沢大会から固定カメラで同様のシステムを導入した。今年は装着型カメラ3台と、従来の固定型カメラ4台を組み合わせることで警備を強化する。

 同社の担当者は、金沢大会での活用状況を基に防犯効果を検証するとし、「要人警護やイベントの雑踏警備などでの標準的な防犯システムとして定着させたい」と話した。

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