福井県立こども歴史文化館の特別展「地球のカケラがいっぱい~鉱物標本との出逢(であ)い~」が、福井市の同館で開かれている。ブック型の鉱物標本箱や、お菓子のおまけとして配られた宝石の原石など計252点が並ぶ。9月3日まで。
福井は鉱物に関する学者や標本商などを数多く輩出。国産鉱物収集家から福井での展示会を提案され、鉱物を知る機会にしようと同館が企画した。収集家の貴重なコレクションを中心に展示している。
ブック型標本は、明治から昭和時代にかけて教材として製作・販売された本の形の標本箱。国内外の鉱山などで採集された鉱物が、箱内のマスに収められている。講談社やデパートの三越が昭和戦前期に製作した標本箱などが展示されている。井崎器械標本店(小浜市)や、同市出身の岩本庄太郎が創業した岩本鉱産物商会(東京都)が販売した鉱物標本箱などもある。
1960年代に森永製菓がチョコレートの懸賞品とし、計約620万人が応募したという宝石の原石「ジェムストーン」なども並ぶ。
会期中は無休。観覧無料。