中野さん(左)の動きを見ながら河童踊りの振りを確認する住民ら=7月24日、福井県美浜町佐田の佐田公民館

中野さん(左)の動きを見ながら河童踊りの振りを確認する住民ら=7月24日、福井県美浜町佐田の佐田公民館

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「河童踊り」納涼盆踊りで披露 福井県美浜町

福井新聞(2023年8月1日)

 福井県美浜町佐田の住民有志でつくる佐田伝統文化保存会はこのほど、地元に伝わる民話「河童(かっぱ)の詫(わ)び証文」の物語をベースにしたフォークソングに合わせた「河童踊り」を完成させた。8月に帝釈寺(同町佐田)で4年ぶりに行われる納涼盆踊りで地元住民を中心とした参加者が踊る。

 フォークソング「河童の川太郎」は地元のシンガー・ソングライター、向日葵(ひまわり)(本名・鈴木寿紀)さんが作り、昨年11月にお披露目。河童踊りは同会の中野健治さんが歌の制作が始まっていた昨年5月ごろから振りを考え始め、昨年末に完成させた。

 振りには、川で住民が牛を洗っていたところ、カッパが牛の架空の臓器「尻子玉」を引き抜こうとしたため縄で縛り、命を助ける代わりに証文を書かせたという民話の内容にちなみ、頭を下げるしぐさが盛り込まれている。川を泳ぐカッパをイメージした平泳ぎの動きも盛り込んだ。

 7月24日夜に佐田区盆踊り実行委員会が佐田公民館で開いた練習会で河童踊りが初披露され、住民ら約20人が振りを確認。中野さんの動きを見ながら踊っていた。

 納涼盆踊りは8月13、14、17日に行われ、河童踊りのほか、伝統の「すてな踊り」や民謡踊りも予定している。中野さんは「お盆で帰省してきた人たちも一緒に楽しく踊れれば」と話している。

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