まちのりのポート。4~6月の利用は過去最多となった=金沢市広坂1丁目

まちのりのポート。4~6月の利用は過去最多となった=金沢市広坂1丁目

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まちのり快走、利用最多 金沢市シェアサイクル 4~6月7万8472人

北國新聞(2023年8月8日)

  ●観光客回復追い風、市民の認知度アップ

 金沢市が提供する公共シェアサイクル「まちのり」の4~6月の利用実績が前年同期比14・5%増の7万8472人となり、過去最多を更新したことが7日、市のまとめで分かった。新型コロナの5類移行で観光客が回復したのに加え、市民の移動手段としての認知度が高まったのが要因とみられる。市はさらに利便性を高め、利用拡大を目指す。

 市交通政策課によると、まちのりの利用実績は4月が前年同月比16・8%増の2万2577人、5月が6・6%増の2万7787人、6月が21・6%増の2万8108人。いずれも前年同月を上回った。昨年度の利用者数は前年度の1・5倍の25万3345人で、堅調に推移している。

 まちのりは2012年に始まり、市内の駐輪ポートで24時間いつでも自転車を借りられ、どこのポートでも返すことができる。市は観光客の利用が増加したほか、コロナをきっかけに通勤の足をバスなどの公共交通から自転車に切り替える動きが出ていると推測する。月額の会員数も増えている。

 ただ、まちのりは秋から冬にかけて利用が減少する。このため、市は9~11月にIRいしかわ鉄道と連携し、IRの通勤定期利用者にまちのりを使ってもらう社会実験を行う。まちのりの月額会員料金(最大1カ月分1650円)を無料にして、駅と勤め先の行き来に活用を促す。

 4月からの自転車ヘルメット着用の努力義務化を受け、ヘルメットの着用促進も課題となっており、市は着用を促す動画などで啓発を強化している。

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