町家を改修した施設で交流する住民=金沢市金石西1丁目

町家を改修した施設で交流する住民=金沢市金石西1丁目

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築100年の町家、新たな交流拠点に 金沢・金石 工房やキッチン、共同オフィス

北國新聞(2023年8月10日)

 金沢市金石地区にある築100年以上の町家が9日までに、地域のコミュニティースペースとして生まれ変わった。地元企業が幅広い世代の住民が集まる場所にしたいと改修し、内部に工房やキッチン、共同オフィスなどさまざまな空間を設置した。創作や学習、交流の拠点として、広く活用を促す。

 町家には、子どもが工作を楽しめるアトリエや、食材を持ち寄って料理ができるシェアキッチン、開放的な空間で仕事ができるコワーキングスペースがあり、自由に本を借りられる図書室を併設する。

 発案したのは加賀建設社長の鶴山雄一さん(42)=金石西1丁目=で、町家は鶴山さんの自宅隣にある祖母の生家。近年は誰も住んでいなかったことから、新たな活用法を考えた。

 鶴山さんは、金石町小育友会の会長を務めた経験があり、現在は金石中PTA会長として活動している。その中で、地域に子どもの学びの場が少ないと感じ、教育の仕事に携わる同級生の藤森裕さん(43)とともに町家再生計画をつくった。

 町家は「金石町家(仮)」として藤森さんらがスタッフとして毎週火~土曜日に開放している。今後、利用者と一緒に正式名称を考える。

  ●ワークショップ開催

 現在、オープン記念としてワークショップ「夏休みの自分研究」(北國新聞社後援)を12日まで開催しており、脚本家の舘(だて)そらみさんを講師に、演劇体験や脚本講座を開いている。

 鶴山さんは「子どもたちが先生や親以外の大人と触れ合うことで、自由な生き方があると思える場所にしていきたい」と話した。

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