金沢市は14日までに、老朽化が進んでいる市営専光寺ソフトボール場の大規模改修に向けた基本計画を策定した。男子の国際規格に対応し、公式戦が実施できる球場にする方針で、全国大会の誘致につなげる。隣接するマレットゴルフ場のコースも見直す予定で、2025年度の着工、27年度末の完成を目指す。
専光寺ソフトボール場は四つの球場があり、このうち二つを男子の国際規格を満たすように整備する。具体的には本塁から外野フェンスまでの距離を68・58メートルから76・20メートルに拡張する。防球ネットも設置し、選手がプレーしやすい環境を整える。
ソフトボール場は1991年の石川国体に合わせて整備されたが、22年のルール改正で男子の国際規格を満たさなくなった。このため、大会が誘致できず、県や市のソフトボール協会が球場の拡張を要望していた。昨年度の利用者数は約2万7千人だった。
●マレットゴルフ場設備の配置見直し
マレットゴルフ場はソフトボール場の拡張に伴い、現在のコースから縮小される見通し。コースをきれいにし協会の意見を聞いた上で設備の配置を検討する。
市は市スポーツ文化推進条例に基づく第2次スポーツ施設整備計画で、専光寺ソフトボール場の大規模改修や内川、戸室両スポーツ広場の再整備を進める。
内川は子どもたちが飛び跳ねて遊ぶ人気の「ふわふわドーム」を金沢で初めて導入し、戸室は障害の有無にかかわらず誰でも楽しめる遊具を設ける。25年度の利用開始を目指す。