来年春の北陸新幹線石川県内全線開業に向けた機運醸成に、県内の園児が一役買う。県は15日までに、ほくりくアイドル部の開業応援ソング「かがやきストーリー」の園児用ダンスを考案。23日から県内8園で順次、発表会を開き、子どもたちが愛らしい踊りを披露する。子どもたちにダンスを覚えてもらうことで家族にも「第2の開業」を周知し、期待感を高める。
●8園で発表会/23日スタート
「かがやきストーリー」は昨年10月、県内全線開業PRサポーターであるほくりくアイドル部が発表した。北陸新幹線をイメージしたアップテンポの曲調で、ミュージックビデオではメンバーと県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」が金沢駅前などで踊っている。
園児用のダンスは、アイドル部のメンバーが踊る通常の振り付けを、子どもも踊れるように簡略化した。車掌の敬礼や指さし確認の動作もあり、親しみやすい内容とした。
県は2016年から、県観光ブランドプロデューサーのシンガー・ソングライター松任谷由実さんが作曲した「ひゃくまんさん小唄」を県内の園児に踊ってもらう発表会を開催してきた。県内全線開業が約7カ月後に迫る中、小唄と同様に応援ソングを活用して開業機運の盛り上げを図ろうと、園児用の振り付けを考えた。
23日に小松市の月津こども園で第1弾となる発表会を開き、園児やアイドル部のメンバー、ひゃくまんさんがダンスを披露する。その後、来年1月までに金沢、加賀、野々市、七尾、能美、かほく、中能登の7市町の7園でも開催する。当日の様子はアイドル部のSNS(会員制交流サイト)で発信する。
県誘客戦略課の担当者は「開業を楽しく理解してもらい、県民の盛り上がりにつなげたい」と話した。