竹内栖鳳の「獅子」を鑑賞する来場者=石川県立美術館

竹内栖鳳の「獅子」を鑑賞する来場者=石川県立美術館

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名画、耳でも堪能 富士美術館展、音声ガイド人気

北國新聞(2023年8月19日)

  ●県立美術館で27日まで

 金沢市の石川県立美術館で開かれている北國新聞創刊130年記念の「東京富士美術館所蔵 東西近代絵画名品展」(北國新聞社、県立美術館主催)は会期後半も美術ファンが続々と訪れている。会場では音声ガイドが人気を集めており、18日もルノワールの「読書する女」やモネの「睡蓮(すいれん)」など、最高峰の近代絵画を来場者が目と耳で堪能した。

 音声ガイドの機材は1人1台600円で貸し出しており、ジブリ作品などに出演した声優本名(ほんな)陽子さんの声で解説が楽しめる。

 京都画壇の重鎮竹内栖鳳(せいほう)の六曲一双屏風(びょうぶ)「獅子」の前では、音声ガイド利用者が、西洋の写実的な表現を取り入れた作風に理解を深めながら勇猛な獅子に見入った。

 金沢学院大3年の柴宮千明さん(20)は「解説が分かりやすかった」と話した。直江弘子さん(80)=金沢市=は「目と耳で2倍楽しめた」と満足げだった。

 東京富士美術館所蔵の約3万点のうち、19世紀後半から20世紀前半の洋画31点、日本画、近代版画各14点を展示している。27日まで。会期中は無休で開場時間は午前9時半~午後6時。入場料は一般1300円、中高生900円、小学生700円。

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