福井県福井市内のＪＲ北陸線沿線の名所や公共施設を電車で巡り、写真を撮影して撮影箇所の数や移動距離を競う催しが８月２０日、開かれた。親子連れら約３０人が参加し、身近な公共交通機関に親しんだ。

　親子向けのイベントなどを企画・運営している一般社団法人「日本おもろスポーツ連盟」（福井市）が、ＪＲ北陸線を引き継いで来春開業するハピラインふくいの利用促進につなげようと企画し、親子ら１０チームが参加した。

　市内の森田、越前花堂、大土呂の各駅近くの商業施設や学校、史跡など撮影スポット計６０カ所を設定。参加者は地図を手に電車で移動しながら訪れ、スマートフォンで撮影して回った。最寄りの駅からの距離に応じてポイントが加算されるルールで、参加者は電車の運行時刻も頭に入れながら、高ポイントを目指して、徒歩と電車の"冒険"を楽しんだ。

　大土呂駅周辺で公民館や学校を巡った親子は「普段は車利用なので切符を買って電車に乗るのは新鮮。ハピラインになっても、子どもと一緒に電車で遊びに出かけるなど鉄道を利用したい」と話し、次の駅を目指していた。