1952(昭和27)年に始まった金大宝町キャンパス伝統の医学展(北國新聞社後援)が4年ぶりに復活する。医学生が中心となって病院内の見学や最新機器の体験を企画し、親子に健康や医療について考えてもらう催しだったが、コロナ禍で2020年から中止が続いていた。11月4、5日の本番に向け、準備を進める医学生は「医学の面白さを分かりやすく伝えたい」と意気込んでいる。
23年の催事はコロナ禍という夜が過ぎ去り、希望が見えたとしてテーマは「夜明け」とする。
最新の医療機器に触れるお医者さん体験ブース、顕微鏡でばい菌を見る「ばいきんまんプロジェクト」、医学生志望者に在校生が助言する「受験生応援ブース」、骨密度や血圧を測る健康診断ブースなどを企画した。大学の歴史に触れるコースや救急車の見学コースも設ける。
ステージでは、医学を子どもにわかりやすく伝える戦隊ヒーロー「イガクテンジャー」や、医学保健学域の筋肉自慢が集うマッスルコンテスト、問診形式で病名を探る「ドクターG」も計画。たこ焼きや焼きそばの模擬店も設置する。
医学展は医学生が企画、運営する行事で、毎年3千人近くが来場していた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中止を余儀なくされていたが、5類移行に伴い、学生たちの手で復活させることになった。
現在、5年生を中心に学生が授業や研修の合間を縫って準備を進めており、医学類5年で医学展実行委員長の川合育美さんは「訪れる人を元気づけられるような医学展にしたい」と話した。