モネの「睡蓮」(左)を鑑賞する来場者=石川県立美術館

モネの「睡蓮」(左)を鑑賞する来場者=石川県立美術館

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富士美術館展2万人突破  県立美術館に名画の世界

北國新聞(2023年8月23日)

 ●会期終盤も熱気満ち

 金沢市の石川県立美術館で開かれている北國新聞創刊130年記念の「東京富士美術館所蔵 東西近代絵画名品展」(北國新聞社、県立美術館主催)は22日、開幕からの来場者が2万人を突破した。モネやルノワール、横山大観など、近代美術史に名を刻む巨匠たちの作品が並ぶ会場は会期終盤も美術ファンの熱気であふれ、訪れた人は心ゆくまで名画の世界に浸った。

 東京富士美術館が所蔵する約3万点から厳選した19世紀後半から20世紀前半の洋画31点、日本画、近代版画各14点を展示している。

 洋画は美術史の流れに沿って作品が並び、ルノワールの「読書する女」と「赤い服の女」の同時陳列が注目を集めた。日本画は横山大観の「旭日」と竹内栖鳳(せいほう)の六曲一双屏風(びょうぶ)「獅子」が公開され、来場者は「東の大観、西の栖鳳」と称された両大家の作品に見入った。

 2万人目の来場者となった金沢市の自営業隣(となり)達哉さん(35)にはミレーの「鵞鳥(がちょう)番の少女」のミニフレームが贈られた。隣さんは妻の愛里さん(33)とモネの「睡蓮(すいれん)」などをじっくりと見て回り、「母に勧められて来たが素晴らしい作品だった」と話した。

 27日まで。会期中は無休で、開場時間は午前9時半~午後6時。入場料は一般1300円、中高生900円、小学生700円。音声ガイドの機材は1台600円で貸し出す。

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