北國新聞創刊１３０年記念大相撲金沢場所（北國新聞社主催）が２６日に金沢市総合体育館で４年ぶりに開催される。土俵づくりは大詰めを迎え、２５日夕には横綱・照ノ富士を筆頭に地元期待の輝（七尾市出身）、来場所十両に昇進する大の里（津幡町出身）ら人気力士が金沢入りする。握手会など本場所にはないイベントも満載で、聖地・両国国技館にも負けない魅力と熱気が包む一日となる。

　呼び出し３人は、わらで編まれた円筒に土俵と同じ土を詰め、縄で手際良く縛った。体育館には、ビール瓶に似た道具で形を整えるリズミカルな音が響いた。

　金沢場所では、輝、大の里（津幡小ＯＢ）がふるさとに錦を飾るほか、富山市出身で元大関の朝乃山、新大関の豊昇龍らが出場する。

　大の里と同じ二所ノ関部屋の呼び出し、禄郎さん（４８）は「郷土力士はふるさとの声援が何よりの力になる。いい土俵に仕上げたい」と話し、汗を拭いながら俵を作った。

　　●午前９時開場

　金沢場所は当日午前９時に開場し、公開稽古が始まる。人気力士の握手会なども行われる。禁じ手を面白おかしく紹介する初切（しょっきり）や横綱の綱締め実演など地方巡業ならではの催しも楽しめる。午後３時終了予定。