9月15日に開幕する北國新聞創刊130年記念「第20回金沢おどり」(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)に向けた合同稽古(げいこ)は30日、金沢市の北國新聞20階ホールで行われた。ひがし、にし、主計(かずえ)町の三茶屋街の芸妓(げいこ)衆は、泉鏡花の作品を題材とした舞踊絵巻の表現に磨きを掛け、美と幻想の舞台を作り込んだ。
20回の節目を迎える今年の舞踊絵巻は「芸妓艶鏡花絢爛(あですがたきょうかけんらん)」と銘打ち、生誕150年を迎える文豪・泉鏡花の6作品の世界を表現する。「海神別荘」「天守物語」「瀧の白糸(義血侠血)」などの名作を、芸妓衆のあでやかな舞踊つづる。
振付・演出を務める日本舞踊正派若柳流若柳会長の若柳宗樹(そうじゅ)さん(総合演出)、西川流家元の西川千雅(かずまさ)さん、寿柳(としやぎ)流宗家家元の寿柳貴彦さんの指導で、芸妓衆は立ち位置や所作を念入りに調整した。三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「君が代松竹梅」やお座敷太鼓、総おどり「金沢風雅」の稽古も行われた。
金沢おどりは金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで18日までの4日間、各日午後1時と同4時に開演する。入場料はプラチナ席(指定、プログラム付)9千円、S席(指定)8千円、A席(自由)7千円。問い合わせは北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。