小松市は、18日に小松駅高架下に開所する市観光交流センター「Komatsu九(コマツナイン)」通路の展示ケース10カ所に洋画など10作品を飾った。「こまつの美」と銘打った取り組みで、小松美術作家協会員から選りすぐった秀作が結集。来年3月16日の北陸新幹線県内全線開業に向け、小松の「芸術力」を発信する装いを整えた。
展示ケースは縦横1・1メートルで、通路に7メートル前後の間隔を空けて並び、ギャラリーのように鑑賞を楽しめる。協会が洋画、日本画、彫刻、書、写真の5分野で計20作品を選び、そのうち半分を飾った。
歌舞伎「勧進帳」にちなみ源義経を描いた寺西武久理事長の洋画「旅立ち」のほか、木場潟から望む白山など、小松の魅力を生き生きと紹介する作品が目立った。今後、一定期間を置いて展示作品を入れ替えていく。
展示作業に立ち会った中田一於(かずお)会長は「現代の小松のベストメンバーを選定した」と話した。このほか陶芸作品は駅構内に飾られる。
●カフェ「ユニ コーヒー ロースタリー」が北陸初出店
コマツナインでは、テナントとして入居する北陸初出店のカフェ「ユニ コーヒー ロースタリー」の開業準備が進んでいる。同店は横浜市を中心に東京などで12店鋪を展開しており、今後、九谷焼のマグカップの採用を検討していく。
同店のコーヒーは、ミャンマーの農園から仕入れる豆を使った「フルーティーな酸味と華やかな香り」(担当者)が特徴。「かためのプリン」が一番人気という。カフェを運営するグレイス(横浜市)は、小松市と包括協定を結んでいる。