●8日からオンライン大会
10月29日に開催される金沢マラソンの関連事業「完走、めざそう! KMランニングクリニック」は3日、金沢市の県西部緑地公園陸上競技場サブトラックで行われ、出場予定のランナーら約110人が健脚に磨きをかけた。参加者は自己ベスト更新や完走などそれぞれに目標を掲げ、持久力アップやフォームの改善に汗を流した。
クリニックは北國新聞社などで構成する大会組織委が主催、公式スポンサーのアシックスが共催した。アシックスランニングクラブの小谷浩コーチら4人が講師を務め、フルマラソン完走を目指す「基礎確認コース」、4時間以内を目標とする「スピードチャレンジコース」の2部制で行われた。
本番では最低でも5、6時間一定のペースで走ることが求められるため、基礎確認コースでは耐久性を高めるストレッチや脱力トレーニングに取り組んだ。
一方、スピードチャレンジコースの参加者は、スキップから徐々にスピードを上げ、7~8割の走力でランニングする「ウインドスプリント」に挑戦。同じペースを維持しながら走行距離をトラック3周、2周、1周と少しずつ短くする練習にも励んだ。
小谷さんは「いつも同じ練習に取り組むのではなく、設定タイムを変えたり、フォームを見直したりすることが大事」と指摘。「体に刺激を与えることで、走りに幅を持たせられるようになる」と助言した。
金沢マラソンは8日から10月9日にかけ、オンライン大会が実施される。参加者がGPS機能付きアプリを使ってコースや時間を決めて走り、目標距離に達すれば完走となる。完走者には抽選で100人に来年の金沢マラソンの優先出場権、外れた人にも600人に食の特産品が贈られる。