石川県内各地の鮮魚店やスーパーの店頭に4日、底引き網漁の初物が並んだ。解禁日の1日は悪天候で出漁が見送られたため、例年より2日遅れの登場となり、金沢市の近江町市場では主婦らが甘エビやメギス、カレイなど食卓を彩る秋の味覚を次々と買い求めた。
石川沖の海水温が高い影響で、地元産の入荷は例年より3割ほど少なかった。同市場の大口水産(金沢市)では中ぶりの甘エビが15匹650円、メギスが10匹500円と例年よりやや安い価格となり、店員が威勢の良い掛け声で購入を呼び掛けた。同社の荒木優専務は「手頃な価格なので幅広い人に味わってほしい」と期待した。