訪日客を出迎える準備をするホテルスタッフ=金沢市内

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訪日客後押し、週末満室続々  9月、金沢のホテル

北國新聞(2023年9月6日)

  ●10月は国民文化祭、需要継続に期待

 金沢市内のホテルで9月、週末の宿泊予約がほぼ満室となっている。秋の行楽旅行を計画する国内客に加え、昨年秋から回復傾向にある欧米や台湾といったインバウンド(訪日客)の予約が目立ち、市内でイベントが重なる16~18日の3連休周辺は満室となる施設が多い。全国から人が集まる10月の国民文化祭の開催を控え、ホテル関係者は需要継続に期待を寄せる。

  ●欧米や東南アジア

 金沢国際ホテルでは、9月の土曜日がいずれもほぼ満室状態となっている。昨年9月の連休は国内客が大半だったが、今年は欧米や東南アジア、台湾などからの客が6割超を占める。担当者は「インバウンドは週末に安定して入るようになった。3連休は従業員総出で対応したい」と話した。

 「15~18日の4日間は満室になるだろう」と期待するのは、金沢彩の庭ホテルの担当者。宿泊予約は4日間いずれも8~9割入っており、9、16、23日の客室もほぼ埋まったという。

 宿泊者のうち訪日客は1~2割で、担当者は「国内客がメインのホテルだが、訪日客の需要も伸びてきた」と手応えを語った。

 金沢ニューグランドホテルも米国や台湾の観光客を中心に予約は順調で、16、17日は満室となった。担当者は「暑さも収まってきた。台風でキャンセルがあった8月よりも今月は予約が伸びるかもしれない」と見通した。

 ANAクラウンプラザホテル金沢の担当者も「3連休の予約は大分埋まった。ほかの週末も好調に推移している」と話した。

  ●石川の訪日客コロナ前から増

 北陸信越運輸局によると、5月の石川県の外国人延べ宿泊者数は10万2380人で、コロナ前の2019年同月と比べて6・6%増加した。一方、富山県は19年比42・9%減の3万3790人となっている。

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