当日試食できる蜜入りのニホンミツバチの巣

当日試食できる蜜入りのニホンミツバチの巣

長野県 伊那路

日本ミツバチの恵み、中川で体験を 初めて一般向けに「祭り」開催

信濃毎日新聞(2023年9月7日)

県内外の養蜂家でつくる「信州日本みつばちの会」(中川村)は10日、貴重な在来種ニホンミツバチの恵みを体感できる「みつばち祭り」を中川村片桐のサンアリーナで開く。これまでは養蜂家を対象に開いてきたが、ニホンミツバチについて広く知ってもらおうと初めて一般向けに企画。試食や演劇、ワークショップ(体験型講習会)など親しみやすい催しを用意し、多面的な魅力を発信する。

 同会は2001年に中川村で設立し、約300人の会員がいる。「祭り」は過去16回開き、養蜂家向けに養蜂グッズの販売や蜂蜜の食べ比べなどをしていた。新型コロナウイルス下での中止を経て4年ぶりの開催で、交流がある富士見高校(富士見町)の養蜂部の参加が決定。より多くの人に来てもらおうと一般公開することにした。

 午前10時開会。蜜がたまった巣箱から新しい巣箱へ蜂を移す作業を実演する。蜂蜜がたまった巣の試食もでき、同会は「サクッとした食感で高級和菓子のような味わい」とアピールする。富士見高生は着ぐるみを着て蜂の一生を演じる「はちさん劇場」を披露する。ワークショップでは蜜蝋(みつろう)と天然油を溶かしてハンドクリームを作る。

 養蜂業では採蜜しやすいセイヨウミツバチの飼育が主流で、希少なニホンミツバチの蜜は高値で取引されている。同会事務局の島崎早苗さん(49)は「ニホンミツバチを知らない人も楽しめる催し。珍しい蜂蜜を味わいに来てほしい」としている。入場無料。

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