15日に開幕する北國新聞創刊130年記念「第20回金沢おどり」(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)を前に6日、金沢市の北國新聞20階ホールで最後の合同稽古が行われた。泉鏡花の作品をテーマとした美と幻想の舞踊絵巻に出演するひがし、にし、主計(かずえ)町の三茶屋街の芸妓(げいこ)衆が表現に磨きを掛けた。
20回の節目を彩る舞踊絵巻「芸妓艶(あですがた)鏡花絢爛(きょうかけんらん)」は、生誕150年を迎える文豪・泉鏡花の「海神別荘」で幕を開け、「天守物語」「瀧の白糸(義血侠血)」などを題材に繰り広げる。
芸妓衆は各場面で振り付けや立ち位置、目線などを入念に確認し、三茶屋街合同の素囃子「君が代松竹梅」、総おどり「金沢風雅」も稽古した。振付・演出を務める日本舞踊正派若柳流若柳会長の若柳宗樹(そうじゅ)さん(総合演出)、西川流家元の西川千雅(かずまさ)さん、寿柳(としやぎ)流宗家家元の寿柳貴彦さんが指導に当たった。
金沢おどりは県立音楽堂邦楽ホールで18日までの4日間、各日午後1時と同4時に開演する。入場料はプラチナ席(指定、プログラム付)9千円、S席(指定)8千円、A席(自由)7千円。問い合わせは北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。