福井県福井市を拠点に活動する混声合唱団「福井コールアカデミー」の第34回定期演奏会(福井新聞社後援)が9月24日、福井市の県立音楽堂で開かれる。演奏会のテーマは「人生川の如(ごと)し 荒(すさ)びに怖れず共に歌おう」。福井の川を題材にした短歌や詩を合唱曲で披露する。
福井豪雨で荒れ狂う足羽川を歌った越前町の歌人足立(角鹿)尚計さんの短歌「スサノオの荒び」と、狐川など福井の自然をテーマにした福井市の詩人川上明日夫さんの詩「雲・夏水仙」を、同合唱団で指揮・作編曲を担当する松村さんが合唱曲にした。
同音楽堂で9月2日にあった練習では足立さんに合唱曲「スサノオの荒び」を披露。足立さんは「豪雨の被害から復興しようとする人々の希望が感じられた」と感想を語った。松村さんは「合唱を通して素晴らしい短歌や詩を知ってもらえたら」と話している。このほか、詩人室生犀星の詩に福井市出身の作曲家笠松泰洋さんが曲をつけた「足羽川」や、合唱曲「時の旅人」なども歌う。
同合唱団は1987年結成。現在は30~80代の団員23人が在籍している。
午後2時開演。千円(中学生以下無料)。問い合わせは同合唱団の増田さん=電話0776(22)4170。