福井県おおい町の火祭り「第29回若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)」が9月9日夜、同町成海のうみんぴあ大飯エリアで行われた。燃え盛る巨大たいまつが勢いよく回り、炎の渦がおおいの夜空や観客を照らした。
午後7時40分ごろ、若衆ら約60人によるたいまつ行列が始まり、大火勢会場までの約350メートルを練り歩いた。広場に横たわる高さ約20メートル、重さ約1トンの巨大たいまつに「悠久の炎」を点火し、ゆっくりと引き起こした。
若衆が「ヤーッサー」と威勢よい声を上げ、たいまつを回転させた。辺りに火の粉をまき散らしながら夜空を赤く染めるさまは圧巻で、多くの来場者が幻想的な炎に見入っていた。
海上から花火も打ち上がり、大火勢を一層盛り上げた。