飯田市立動物園でテンジクネズミ(モルモット)に5匹の子どもが誕生し、来園者を和ませている。3日からお披露目が始まった5匹は「プイプイ」と鳴き声を上げながら、飼育ケージの中を盛んに走り回った。来園した親子連れは「五つ子を初めて見たのでかわいい」と目を細めていた。
5匹は母親のおかか(9カ月)が8月6日に生んだ。同園によると、テンジクネズミは通常、2~4匹を産むが、数匹は未成熟で生まれることが多く、すべて無事に育つのは珍しいという。飼育員の勝山友梨子さん(30)は「おかかは体重の増え方が大きく、大きな三つ子が生まれるのかなと思っていた。生まれたときは本当に五つ子なのかと何度も数え直した」と話した。
雄3匹と雌2匹で、名前は生後半年をめどに付ける。母親や弟と訪れた松川町上片桐の久保田朝陽ちゃん(3)は「走ってるのがおもしろい」と夢中で見つめていた。