半世紀ぶりに屋根がふき替えられた拝殿

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社殿輝き取り戻す 南砺の高瀬神社、半世紀ぶり銅板屋根ふき替え

北日本新聞(2023年9月12日)

 南砺市高瀬(井波)の高瀬神社で半世紀ぶりに行われていた、拝殿などの屋根のふき替え工事が完了した。全て銅板でふき替えられ、輝きを取り戻した社殿が境内を華やかにしている。

 高瀬神社は1923年に国が定める社格の一つ「国幣社」に昇格し、第2次世界大戦後に社殿を現在のものに新調した。73年には屋根を檜皮葺(ひわだぶき)から銅板に替えた。

 今回、酸性雨による腐食や経年劣化で屋根の雨漏りがひどくなっていたため、修繕を決めた。賛助金は住民や地元の企業団体などから募り、完成時期は前回のふき替えから50年後で、国幣社への昇格から100年の節目を迎える2023年に定めた。

 昨年8月から今年9月上旬にかけて工事を行い、拝殿や幣殿、回廊など計5カ所の屋根の銅板約2万枚をふき替えた。同神社の藤井秀嗣宮司(62)は「多くの方の支えで完成を迎えることができた。節目の年の象徴として、たくさんの人に見に来てもらえればうれしい」と話した。

 今後、ご神体を仮殿から本殿へ移す遷座祭を20日に行う。21日は奉祝奉幣祭、24日は一般向けに慶賀祭がある。

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