飛鳥区の本稽古ではやしを披露する児童たち=9月11日夜、福井県小浜市まちの駅・旭座

飛鳥区の本稽古ではやしを披露する児童たち=9月11日夜、福井県小浜市まちの駅・旭座

福井県 敦賀・若狭 祭り・催し

放生祭〝完全復活〟へ 福井県小浜市で4年ぶり

福井新聞(2023年9月13日)

 福井県小浜市で9月16、17日に行われる若狭地方最大の秋祭り「放生祭(ほうぜまつり)」を前に、本番へ向けた本稽古が11日夜、始まった。市まちの駅・旭座では、出し物を担当する区の子どもたちが華やかな衣装に身を包み本番さながらに練習成果を披露、気持ちを高めた。

 放生祭は、380年余りの歴史を持つ同市男山の八幡神社の例大祭で、県指定無形民俗文化財。小浜地区24区が半数ずつ隔年で出番を務め山車(やま)、大太鼓、獅子、神楽の4種類の出し物やみこしが2日間にわたり地区内を巡行する。

 新型コロナ禍により、2020、21年は神事のみに縮小。昨年は3区のみ巡行した。今年は通常のやり方に戻し▽山車=清滝、今宮、飛鳥、酒井、浅間▽大太鼓=広峰、住吉▽獅子=玉前▽神楽=神田、白鳥、白鬚の計11区が行う。

 出し物の稽古は早い区で7月ごろからスタートした。11日夜からは本稽古が各区内や市まちの駅・旭座で始まった。
旭座で行われた飛鳥区の本稽古では、着物姿の児童が、舞台上ではやしと舞踊を披露。住民が見守る中、太鼓や鐘、三味線の息の合った音色を響かせ華やかな踊りを見せた。はやしを担当した小浜小6年の児童は「仲間と頑張ってきた練習の成果を見てもらえてうれしかった」と話し、舞踊を担当する小浜小3年の児童は「本番でもみんなの前で堂々と踊りたい」と笑顔を見せた。

 祭礼委員会の会長は「例年の放生祭に戻りそうでうれしい。多彩な出し物で小浜をにぎわせたい」と話した。

 本稽古は14日まで続き、自由に見学できる。旭座では13日に広峰、14日は酒井、神田の各区が行う。休み番区の津島区も、13日に神楽を披露する。

えきねっと びゅう国内ツアー

敦賀・若狭 ニュース