川北町の活性化に向けた調査研究に取り組む東京理科大生は、土室の町営住宅「サンハイム川北」の公園に地元の石と廃材を使ったベンチを設置した。子どもや家族連れの憩いの場に活用してもらう。まちづくりに若者の視点を生かすため、11日には川北中1年生と意見交換し、10年後の町の将来像を一緒に考えた。
同大OBで横浜国立大大学院Y-GSAの南俊允助教(川北町与九郎島出身)の呼び掛けで、学生6人が地元の石を積み上げて固定し、縦1・8メートル、横40センチの天板を取り付けた。
今年の現地調査は6月から始まり、集落の周辺環境や住戸の成り立ちを分析する活動に取り組む。
川北中で行われた意見交換会では、暮らし、地域再生、観光、産業、防災の5テーマに分かれて約70人が参加。生徒からは川北まつり(北國新聞社共催)を生かしたにぎわいづくりに関する提案が出た。