篁牛人と石崎光瑤の作品が並ぶ会場

篁牛人と石崎光瑤の作品が並ぶ会場

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石崎光瑤と篁牛人の世界楽しんで 高岡市美術館で16日から2人展

北日本新聞(2023年9月16日)

 鮮やかな花鳥画で知られる南砺市出身の日本画家、石崎光瑤(1884~1947年)と、水墨画で独自の世界を開拓した富山市出身の画家、篁牛人(1901~84年)の作品を紹介する企画展「ヘテロジニアスな世界」の開会式が15日、富山県の高岡市美術館で開かれた。出席者は郷土が育んだ2人の世界に浸った。会期は16日から10月22日まで。

 ヘテロジニアス(異質)な個性を際立たせようと、同館が県水墨美術館、南砺市福光美術館、富山市篁牛人記念美術館と連携して企画。初期、壮年期、晩年の3章に分け、計61点を展示した。

 南国の花鳥を華麗な色彩で表した光瑤の「燦雨(さんう)」と、中国の想像上の生き物を力強く描いた牛人の「蛟龍(こうりょう)」を並置。いずれも幅6メートルを超える大作で目を引く。伏木港周辺と海越しの立山連峰を細やかに描写した光瑤の「富山湾真景図」や、墨を擦り込む渇筆技法を駆使し、物語性のある題材を表現した牛人の「金時と熊」なども並ぶ。

 式では角田悠紀市長があいさつし、6人がテープカット。出席者は会場を巡り、作品が醸し出す世界を楽しんだ。牛人の孫、篁涼さん(73)=東京=は「2人展は初めて。絵の色が全然違うので面白い」と話した。高岡市美術館の村上隆館長は「2人の作家の良さを相乗効果的に見てもらえる」と語った。

 初日の16日は午後2時から村上館長ら4人によるトークショーがある。同館と北日本新聞社主催。

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