中島潔さんの郷愁を帯びた童画に見入る来場者=9月16日、福井県福井市美術館

中島潔さんの郷愁を帯びた童画に見入る来場者=9月16日、福井県福井市美術館

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里で遊ぶ童画、郷愁誘う 中島潔展が開幕 福井市美術館

福井新聞(2023年9月19日)

 NHK「みんなのうた」のイメージ画で知られ、里の四季に遊ぶ童(わらべ)や躍動する女性を生き生きと描く画家、中島潔さんの画業半世紀をたどる展覧会「一瞬間の"煌(きら)めき" 中島潔 令和の心を女性に描く」(福井市美術館と福井新聞社による実行委員会主催)が9月16日、福井市美術館で開幕した。

 パリでの絵画修業を経て33歳で画家として独立。1982年、田舎の風景に溶け込む童の絵が「みんなのうた」に採用され、日本の原風景を描く画家として名をはせた。国内外で個展を開催。2000年代に入ると生命賛歌の思いを込めた作品も手がけ、京都の清水寺成就院(じょうじゅいん)や六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)に奉納している。

 17年ぶりの福井展。代名詞である郷愁を帯びた童画(どうが)から、男性中心だった伝統行事の担い手や職人の世界で奮闘する女性を描いた新作まで89点が並び、開幕を待ちわびたファンの目を楽しませている。

 11月5日まで(月曜休館。月曜が祝日の場合は開館し翌日休館)。

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