ライトアップされた北前船主屋敷「忠谷家」=加賀市橋立町

ライトアップされた北前船主屋敷「忠谷家」=加賀市橋立町

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北前船主屋敷を光で演出 加賀・橋立、新幹線開業へ誘客「夜にそぞろ歩いて」

北國新聞(2023年9月20日)

 北前船交易で栄えた加賀市橋立町で、船主屋敷などの家屋をライトアップする取り組みが始まった。来年3月16日の北陸新幹線加賀温泉駅開業を見据え、住民有志がインバウンド(訪日客)の需要が多いナイトツーリズムを充実させて観光客を呼び込もうと企画した。今夏オープンした宿泊施設の利用者らに夜のそぞろ歩きを楽しんでもらい、地域のにぎわいにつなげる。

 ライトアップを始めたのは住民でつくる加賀橋立北前船ツーリズム実行委員会。13日から午後7~12時に国重要文化財の船主屋敷「忠谷(ちゅうや)家」を照らしている。4月から試験的に行っている「木村素衞(もともり)・有香(ありか)兄弟ふるさと館」と合わせ、歴史的な建造物をよく見えるようにした。

 北前船主集落の風情が色濃く残る橋立町では、住民らが景観や歴史文化を地域固有の観光資源と位置付けて、新幹線開業後の誘客に向けた磨き直しを進めており、夜間景観の創出はその一環となる。

 船頭住宅や蔵を改修して7月下旬に1棟貸しの宿が開業したこともあり、ツーリズム実行委は宿泊客らが夜も街歩きを楽しめるようにと、観光庁の補助金を活用してライトアップに取り組むことを決めた。年間を通じて趣ある建物を照明で彩り、散策の回遊性を高めるため、将来的に町内の通りなども照らす方向で検討しているという。

 実行委事務局長でふるさと館代表の木村茂樹さん(72)は「散策の途中に立ち寄ることができるスポットを増やし、たくさんの人に街並みを見て回ってほしい」と話した。

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