福井県永平寺町栃原で、今年の干支(えと)「卯(う)」をテーマにした田んぼアートが見頃を迎えている。近くのパート従業員藤井さんが手がけた。ウサギが餅つきをしている姿を古代米を用いて描いた。
藤井さんは20年前から、九頭竜川に架かる北島橋北詰の4アールの水田で、干支などにちなんだ田んぼアートを続けている。今年は満月の下でウサギがうす、きねで餅をつき、餅が伸びている様子を通常の稲と見た目がほぼ変わらない「黒米」で描き、その周囲をもみが黒い「アクネモチ」などで囲んだ。
昨年まではもみで文字なども形づくっていたため、藤井さんは「今年はシンプル過ぎるとも思ったけれど、ぱっと見たときには分かりやすくていいかな。出来栄えはいい」と話す。田んぼアートは10日ごろの刈り入れまで楽しめるという。