能美市は30日、寺井高や市応援大使のサンリオ人気キャラクター「シナモロール」と連携し、デジタルスタンプラリー(北國新聞社後援)を開始する。生徒が観光名所をはじめ、九谷焼の郵便ポストや旧北陸鉄道能美線(能美電)の駅跡を巡り、「映える写真」の撮影スポットも紹介する。若者の視点や人気キャラを生かした「能美めぐり」で誘客につなげる。
来年3月の北陸新幹線県内全線開業では、能美市は停車駅がない「通過都市」となり、波及効果を取り込む施策が課題となっている。高校生の視点とシナモロールの人気を活用して、地元の歴史や文化を楽しく学んでもらう。
スタンプラリーのルートには根上総合文化会館や能美ふるさとミュージアム、加賀国能美郡家跡や九谷陶芸村モニュメントなど32カ所を設定した。
能美電の加賀佐野、本寺井などの駅跡8カ所や九谷焼のオブジェが載った根上、辰口などの郵便局のポスト10カ所も「知る人ぞ知るスポット」として加えた。
寺井高生徒会の7人は10月、本寺井駅跡などでシナモロールのぬいぐるみを入れて写真撮影し、お勧めスポットとしてインスタグラムに投稿し、企画をアピールする。
参加者は各スポットにあるQRコードを読み取ってスタンプを集め、4個につき1回景品の抽選に応募できる。最大8回まで応募可能で、シナモロールの能美市限定ぬいぐるみ・オリジナルグッズや辰口温泉利用券、ホテル宿泊券、九谷焼などを贈る。参加賞としてシナモロールの市限定デジタル壁紙(スタンプ10個または20個)やカレンダー(同32個)も用意した。11月26日まで。