大町市で来年９月１３日～１１月４日に開く「北アルプス国際芸術祭２０２４」の実行委員会は２８日、ポスターやパンフレットなどに使う「メインビジュアル」を発表した。芸術祭ビジュアルディレクターの皆川明さんが水をテーマに手描きし、デザインした。

　水、木、土、空をイメージした芸術祭のロゴの背景に雲が浮かび、みずみずしい山々と湖がある。皆川さんは「大町の土地の特徴でもあり大切な資源でもある水をテーマに、山々にしみ渡り、やがて川となり湖へとつながる姿を青の線と点で表現」したと説明。芸術祭の作家が社会の事象を捉えて自身の創造性とつなげ、作品として社会に出す作業とも重ね合わせた。

　既存作品を含め１１組の参加作家も公表。２１年の同芸術祭で同市八坂の休耕田に田園と雪景色を表現した台湾の作家らを選んだ。今後も選定を進め、３０組ほどの作家による新作３０点程度、既存作品８点の展示を予定している。