えちぜん鉄道の開業20周年を記念し、ペットボトルのふたで作ったモザイクアートが9月30日、福井県福井市のえち鉄福井駅構内にお目見えした。この日駅を訪れた子どもらの手で完成し、駅利用者の目を引いていた。
福井市の下水道施設の運営管理などを手がける「伸海・ウォーターエージェンシー共同企業体」が、国連のSDGs(持続可能な開発目標)に基づく活動として実施。縦180センチ、横90センチのボードに約860個のペットボトルのふたをはめ込み、「えち鉄20周年」の文字と車両を浮かび上がらせた。
作品は同じデザインで二つ製作し、この日は、そのうち一つに駅利用者が約300個のふたをはめ込んでいった。家族と一緒にえち鉄の車両「キーボ」のキーホルダーを買いに来た鯖江市の児童は「キーボの顔が大好き。これからも長く走り続けてほしい」と話していた。
作品は10月末まで駅構内で展示。同21日に福井市のえち鉄車両基地で開かれる20周年記念イベントをPRする。展示後のふたは、回収業者を通じてポリオ(小児まひ)のワクチン購入に役立てられる。