金沢城公園で開催中の「チームラボ金沢城光の祭」(北國新聞社特別協力)は9日、来場2万人を突破した。7~9日の3連休に石川県内外から1万人超が詰めかけ、光のアートに彩られた歴史空間を堪能。県出身の俳優、中田乃愛さん(20)も会場を訪れ「チームラボの作品がお城の新しい魅力を知るきっかけをくれた」と語った。
中田さんは、シネマワールド金沢で先行上映されている映画「鈍色(にびいろ)ショコラヴィレ ビエンナーレ」(北國新聞社後援)の舞台あいさつに合わせて県入りし、光の祭を鑑賞した。
中田さんは、城内で最も古い東の丸北面の石垣にデジタル技術で禅の書画「円相」を映し出した作品に関心を寄せ、「じっと見てしまうし、ずっと見ていられる」と絶賛。卵形のオブジェが光るゾーンでは、迷路を楽しむようにオブジェの間をすり抜け、子どものようにはしゃいだ。
花見シーズンに合わせ、毎年のように家族と金沢城公園に来ているという中田さん。これまで何げなく見ていた石垣の美しさや奥深さを再発見したといい、「歴史と最新のアートが融合した不思議な空間。ぜひまた見たい」と笑顔を浮かべた。
9日は、野々市市の美容師長田晃さん(42)一家が2万人目の来場者となり、長田さんは「見るだけでなく、聞いて触って楽しめた」と話した。
光の祭は世界的なアート集団「チームラボ」が城内各所に作品を展示している。会期は11月26日まで、時間は午後6~9時半で、入場料は月~木曜が一般1600円(金土日祝日は1800円)、中高生800円(900円)、小学生500円(600円)で、未就学児は無料。障害者割引を設定する。
当日券は石川門近くの会場内チケット売り場、金沢駅観光案内所、金沢中央観光案内所で販売する。