金沢２１世紀美術館で開かれている俳優・タレントの香取慎吾さんによる北國新聞創刊１３０年記念の個展「ＷＨＯ　ＡＭ　Ｉ」（北國新聞社、北陸放送主催）は１１日、金沢学院大芸術学部の２～４年生３０人が鑑賞した。学生は香取さんの自由な表現や色使いなどに刺激を受け、創作への意欲を新たにした。

　学生は絵画の講義の一環で、「光」と「闇」に分けて展示された約２００点をじっくりと見て回った。２年の新出直矢さんは無題の作品に注目し、「抽象的な絵を見てこちらがイメージを膨らませる。考えさせられる作品が多くて刺激になった」と満足げだった。

　「闇」の作品群は迷路のような空間に展示されるなど演出も見どころの一つとなっている。２年の今西栞さんは「室内を暗くすることで絵の迫力が増し、作品の世界観に入り込むことができた」と語った。

　１１日は、香取さんが会場に設置されたタブレット端末の画面に登場し、来場者とリモートで交流した。会期中のサプライズ企画で、香取さんも大勢の来場者に驚いていた。

　北陸初開催となる香取さんの個展は１５日まで。