浦島と乙姫を演じる中村勘九郎さん(左)、七之助さん=金沢市の本多の森北電ホール

浦島と乙姫を演じる中村勘九郎さん(左)、七之助さん=金沢市の本多の森北電ホール

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勘九郎さんと七之助さん金沢公演 156年ぶり復活、浦島と乙姫の舞踊

北國新聞(2023年10月12日)

 歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、中村七之助さん兄弟ら中村屋一門による「錦秋特別公演2023」(北國新聞社後援)は11日、金沢市の本多の森北電ホールで2公演が行われ、156年ぶりの復活となる舞踊劇など趣向を凝らした演目で歌舞伎の魅力を伝えた。

 舞踊としての上演は156年ぶりの「桑名浦乙姫(くわなのうらおとひめと)浦島(うらしま)」は勘九郎さんが浦島太郎、七之助さんが乙姫を演じ、しっとりとした恋模様とタコやタイが舞う軽妙な場面が拍手を誘った。舞踊「女伊達(おんなだて)」では中村鶴松さんの女伊達に2人の男伊達がからみ、江戸っ子の威勢の良さを衣装の引き抜きを交えて華やかに描いた。

 トークで七之助さんは、人間国宝坂東玉三郎さんの演出で12月の東京・歌舞伎座で金沢生まれの文豪・泉鏡花原作の「天守物語」の富姫を演じることを紹介。玉三郎さんが富姫の妹分、亀姫を初役でつとめるとし「思い入れのある舞台でご一緒できるのは本当にうれしい」と語った。

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