電車に揺られながら日本酒を楽しむ「永平寺町の地酒電車」が10月15日、えちぜん鉄道勝山永平寺線で運行した。貸し切り列車に乗った23人が杯を手に地元の伝承料理などを味わった。
来年春の北陸新幹線県内開業に向け、新たな観光コンテンツの創出につなげようと町内の黒龍酒造、田辺酒造、吉田酒造の全酒蔵3社が初めて企画した。
福井駅を出発し永平寺口駅までの片道約11キロを往復した。日本酒計6種類の飲み比べのほか、地元の伝承料理「葉っぱ寿司(ずし)」やアユの塩焼きなどを用意。各社の担当者も同乗し、それぞれの特徴をアピールした。
参加者は地酒と郷土料理に舌鼓を打ち、ほろ酔い気分で沿線の風景を楽しんだ。福井大大学院2年の学生は「電車の景色を楽しみながら味わう日本酒はおいしく楽しかった」とし、会社員の参加者も「各酒蔵の担当者の話が聞けてよかった」と話した。