金沢市は29日開催の第9回金沢マラソンの出場選手を迎えるため、27、28日に金沢駅もてなしドーム地下広場で行われるイベント「もてなしメッセ」で、移住を呼び掛けるPRブースを初めて出展する。金沢マラソンは県外からの参加が約6割を占めていることから、金沢のまちの魅力や住みよさ、市の支援制度をアピールし、移住促進につなげる。
市は今年度、「地域力再生課」を新設し、民間企業や若者、移住者ら外部からの視点を生かして地域の魅力や活力を高める施策を強化している。元総務官僚で東京出身の村山卓市長肝いりで、移住PRブースの設置はその一環となる。
ブースは同課職員のほか、飲食店、ゲストハウスの経営者や地域おこし協力隊員らでつくる「移住者ネットワーク」のメンバーが運営する。移住パンフレットや協力隊の募集チラシを配り、PR動画を放映する。市は市内を巡る金沢マラソンを「走る移住ツアー」と位置付け、県外から出場するランナーに「金沢暮らし」の魅力を伝える。
今年の金沢マラソンは、定員が前年より千人増えて1万3千人となり、4年ぶりに新型コロナ前の規模に戻る。金沢マラソンは北國新聞社などでつくる組織委員会が主催する。