金沢マラソン組織委員会は２９日に開催する第９回大会で、沿道の応援スポット５カ所を巡る「追っかけ応援」を４年ぶりに推奨する。ランナーの通過予想時間を参考にしながら、スムーズに移動して応援の回数を増やしてもらう。自家用車でなく徒歩や無料のシャトルバスで巡るコースを提案し、市中心部の渋滞緩和につなげる。

　　●５カ所巡る

　応援スポットはスタート地点の広坂通り、尾山・香林坊、橋場、広岡各交差点付近、フィニッシュ地点の県陸上競技場の計５カ所。追っかけ応援では、広坂通りから各交差点を徒歩で巡った後、金沢駅から無料シャトルバスに乗り、県陸上競技場へ向かってもらう。

　今年は新たに、レース後に片町きらら広場で開く飲食イベント「金沢マラソンハイボールスタンド」への参加も呼び掛ける。県陸上競技場から片町方面へ無料シャトルバスを運行する予定で、まちなかへの誘客やにぎわい創出に生かす。

　組織委は１８日から、ランナーの通過予想時間や追っかけ応援のルートを示した地図を大会公式サイトに掲載する。金沢マラソンは北國新聞社などでつくる組織委が主催する。

　　●ロゴマークの手旗とハリセン

　組織委員会は１７日までに、大会公式の応援グッズを製作した。黄色を基調に「ＫＭ」のロゴマークを配した手旗、折り畳んで音を鳴らすハリセンの２種で、ランナーに声援を送る際に活用してもらいたい考えだ。

　手旗は縦２７センチ、横４０センチで６５００個、ハリセンはＡ３サイズで３千枚を用意した。スタート会場の市役所第１本庁舎前のほか、城北市民運動公園とフィニッシュ地点の県陸上競技場に設ける応援ステージ、沿道の応援スポット２０カ所でそれぞれ配布する。

　沿道で後押しする「沿道応援サポーター」を４年ぶりに復活し、商店街や学童野球チームなど５０団体の約２千人が参加する。応援ステージでは和太鼓やチアダンス、応援スポットでは地域の特色を生かした多彩な演目も繰り広げられる。