長和町大門の黒耀石体験ミュージアム

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長和の黒耀石体験ミュージアム、過去最高の来館者数に 縄文ブームも影響か

信濃毎日新聞(2023年10月19日)

 長野県小県郡長和町大門の黒耀石(こくようせき)体験ミュージアムは昨年度の来館者数が2万201人と2004年の開館以来、最多を記録した。本年度は9月末時点で前年同期を2400人余上回る1万8142人が訪れており、さらに更新も見込まれる。関係者は、新型コロナウイルス感染拡大の落ち着きや近年の縄文ブーム、映画やテレビ番組による知名度上昇が背景にあるとみている。

 ミュージアムは、黒曜石の原産地として知られる星糞(ほしくそ)峠の麓に位置する。黒曜石が全国各地に流通していた歴史を紹介する展示スペースがあり、黒曜石を使ったペンダントや矢尻、キーホルダー作りの体験もできる。

 昨年度の来館者数の内訳を見ると、高校生以上の大人が9179人と45%を占めており、新型コロナ流行前の19年度と比べ2倍以上に増加。ミュージアム学芸員の大竹幸恵さん(64)が出演したドキュメンタリー映画「掘る女」(2022年公開)や黒曜石を取り上げた番組を見て訪れる人も多かったという。

 一方、近くにある林間学校を利用しつつ訪れた小中学生などの団体利用者は5280人で、19年度の5910人に届かなかった。職員の太田光春(あきはる)さん(30)によると、林間学校の宿泊施設が閉じたり、行き先が変わったりしたことなどが影響した。

 人気ゲーム「マインクラフト」に黒曜石が登場することがきっかけで興味を持った子どもが訪れることもあったという。太田さんは「山の中まで来るのは大変なはずだけれど、いろいろなきっかけで興味を持って多くの人に来てもらえるのはうれしい」と受け止める。「一過性にせず、来てくれた人に満足して帰ってもらえるサービスを続けたい」と意気込んでいる。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023101801006
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