絵を通して豊田さんの人柄や作風を学ぶ園児たち=10月25日、福井県福井市美山公民館

絵を通して豊田さんの人柄や作風を学ぶ園児たち=10月25日、福井県福井市美山公民館

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「トヨダグリーン」間近に...故豊田三郎さん特別展 福井市美山公民館、園児招く

福井新聞(2023年10月26日)

 2015年に107歳で亡くなった福井市美山地区の画家豊田三郎さんの特別展が、10月26日から美山公民館で開かれる。初公開作品を中心に、春夏秋冬の美山の景色を描いた18点が並ぶ。25日には地元園児を招いた道徳の授業が開かれ、絵を通して豊田さんの人柄や美山の自然に触れた。

 特別展は、市へ寄贈された絵画や制作用具などの遺品246点を順次公開しようと、豊田三郎顕彰会が2016年から開いている。

 今回は6~50号の作品を年代問わずに展示。木々や空、川の色で季節の変化を表現した杉山風景が並ぶ。「光風度る」は、夏の風が吹く山河を大胆なタッチで表現した。肖像画やユリの花を描いた静物画もある。

 地域の宝を子どもにも伝えようと、授業には市みやまこども園の年長児13人を招待した。顕彰会員が講師を務め、豊田さんの生涯や独特の緑の色調が「トヨダグリーン」として絵の具になったことを紹介。園児に1人1枚好きな絵を選んでもらい理由を尋ねると、「カラフルでかわいいから」「緑がきれいだから」など、それぞれの感性で答えていた。

 特別展は29日まで、午前9時~午後3時半。

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