金沢市の石川県立美術館と国立工芸館で開かれている、いしかわ百万石文化祭2023のメイン行事「皇居三の丸尚蔵館(しょうぞうかん)収蔵品展」(北國新聞社共催)の来場者数が1日、2万人を突破した。皇室の名品を鑑賞しに連日多くの人が訪れ、開幕から19日間での達成となった。巡回展でこれまで最も多かったのは昨年の広島市の約2万2千人で、最多更新は確実な情勢だ。
今回の三の丸尚蔵館展は10月14日に始まり、今月26日までの会期中、伊藤若冲(じゃくちゅう)の国宝「動植綵絵(どうしょくさいえ)」など国宝8点を含む最大規模の116点を展示する。
来場者は開幕10日目の10月23日に1万人を超え、今月1日に2万522人となった。1日平均1080人が訪れている計算で、県立美術館によると「かなりのハイペース」という。
3日からは、金沢城公園で開催中の「チームラボ金沢城光の祭」(本社特別協力)と入場料の相互割引が始まる。三の丸尚蔵館展か金沢城光の祭のいずれかのチケットをもう一方の窓口で見せると、入場料が200~300円引きとなる。当日中に両方を回れなければ、後日利用することもでき、相乗効果でどちらの催事にも一層の来場を見込む。