福井県福井市岡保地区の名水を使った地酒造りに取り組む岡保未来づくり協議会酒造り部会は11月4日、同市次郎丸町の「岡の泉」でわき水をくみ上げた。同市大和田町の舟木酒造がわき水と岡保産のいちほまれを使い、純米吟醸酒を仕上げる。
地酒造りは15回目となり、2020年にはコシヒカリからいちほまれに切り替えた。甘さ控えめのすっきりとした味わいが特長という。例年、4号瓶1500本分の純米吟醸酒を生産。これまでは2月にわき水をくみ、3月に初搾りを行っていたが、年末年始に新酒を楽しめるよう水くみを11月に前倒しした。
この日は10人が集まり、ひしゃくですくった水をおけに注ぎ入れた。1トンほどが入るタンクに移し替え、舟木酒造に運んだ。部会長は「収穫した新米をより早く酒造りに使うので、ひと味違ったおいしい酒になるよう願っている」と話した。
「岡保の地酒を楽しむ会」の会員に年2回、2本ずつ届ける。地区外の人は送料込みで9500円、地区内の人は7千円。問い合わせは部会=電話090(3764)5762。