長野県松本市岡田小学校の4年生約60人は7日、市や信濃毎日新聞社などでつくる「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会が企画した「国宝。市文化財課の松本城研究専門員が問題を作成。歴史や天守について解説しながら計25問を出し、児童たちは城への理解を深めた。
4年生は22日に社会科見学で城を訪れる。専門員が教室のスクリーンに城や堀の写真などを映し出し、「天守の建物はいくつ?」「1、2階の壁の厚さはどのくらい?」などと出題。児童は頭を悩ませながら、ヒントも参考に選択問題を考えた。正解すると「やった」と声を上げたりガッツポーズをしたりして喜んだ。
全問正解した佐藤咲良さん(10)は昨年転校してきたばかり。「もともと松本の人じゃないけど、ヒントをよく聞いていたら分かった。御殿があった場所を見てみたい」と話していた。クイズは城を世界遺産にする機運を高める目的で2009年から毎年実施。今年は約10校で行う。