福井県越前町の越前水仙産地の再生に向け、県立大の学生らが11月8日、永平寺町の同大永平寺キャンパス内に整備された圃場(ほじょう)で球根の植え付けを行った。シカなどによる食害を避け、約3千個を2~3年育て、産地の畑に植え替える予定。
同大や、産地の住民でつくる「上岬地区を良くする会」、日本女子フットサルリーグの福井丸岡RUCKなどが連携して取り組むプロジェクトの一環。産地の畑は獣害が深刻なため、リスクが低い永平寺キャンパス内で球根を育てることにした。
学生や福井丸岡RUCKの選手ら約20人が参加。新たに整備された約80平方メートルの圃場で、上岬地区を良くする会の会長の越前水仙農家から「球根は5センチおきに置くようにして」などと教わりながら、直径2~3センチの球根を並べ、土をかぶせた。
県立大生物資源学部創造農学科1年の学生は「どう育てるのか学べるし、地域貢献もできる。球根の育成とは別の形でも手助けできたらいい」と話した。