新潟県三条市下田地区で今秋収穫されたサツマイモを素材にした洋菓子などを食べ歩く「下田郷さつまいもスイーツスタンプラリー」が、下田地区の6店舗で行われている。各店舗には、プリンやマドレーヌに仕立てた商品が並ぶ。3年後の国道289号八十里越開通に向けた特産品アピールを、地元生産者も歓迎している。
下田郷アウトドア・スポーツ・観光推進協議会が初開催。下田地区は1980年代から、国営総合農地開発事業により造成された畑でサツマイモが盛んに栽培されてきた。福島県境の八十里越区間が開通すれば、地域への来訪者が見込まれるため、サツマイモを観光資源として磨く狙いだ。
サツマイモを出荷する農家、渡邉幸蔵さん(76)は「新たな切り口でファンを広げてもらうと、生産者としても張り合いがある」と喜ぶ。
スタンプラリーの参加店舗の一つ、道の駅「漢学の里しただ」でスイーツ作りを担当したパティシエの市川耕太さん(33)は、下田のサツマイモについて、「みずみずしく、甘みが強い」と説明する。
そのため、しっとり系品種べにはるかを使った「さつまいもとりんごのケーキ」を考案。食べ応えのある濃厚さを生かしてクリームにし、キャラメルソテーしたリンゴとマッチさせた。
市川さんは「スイートポテトなどの従来のスイーツとは異なり、他の食材とかけ合わせた一体感のあるスイーツに挑戦してみた」と語る。
スタンプラリーは12月28日まで。台紙は参加店舗に置いてあり、対象商品を購入するとスタンプを押してもらえる。6店舗のスタンプをすべて集めると、棚田米やクッキーの入った特産品ギフトボックスがもらえる。先着100人。
問い合わせは三条市営業戦略室、0256(34)5605。
漢学の里しただ以外の参加店舗は次の通り。
フィールドスイートスパ ヘッドクォーターズ スノーピークイート▽パン工房オージィ▽こくわ屋藤兵衛▽マタゼンカフェ▽いい湯らてい