家族の肖像画やハスの油絵など約40点が並ぶ作品展=11月29日、福井県福井市の県立美術館

家族の肖像画やハスの油絵など約40点が並ぶ作品展=11月29日、福井県福井市の県立美術館

福井県 福井・永平寺 その他

肖像、ハス 緻密な筆致で 内山さん個展に40点

福井新聞(2023年11月30日)

 福井県福井市の洋画家、内山正人さんの個展(福井新聞社後援)が11月29日、福井市の県立美術館で始まった。家族の肖像画を描いた1990年代の作品から、近作の女性画までを年代順に並べた約40点が展示されている。12月3日まで。

 初期作品群には、家族をテンペラと油彩の混合技法で描いた肖像画が並ぶ。緻密な線描で陰影をつけ、全体的に寒色系の色調でまとめた。

 2010年代の作品からは、モチーフを南越前町南条地区のハスへと一変させた。「ハスの生命力を油絵で勢いよく表現した」といい、天へと伸びる茎や葉を画面いっぱいに切り取った。

 近年は、娘など若い女性たちをモデルに再び肖像画に取り組む。「現代を体感する若い人の雰囲気や存在感をリアルに伝えたかった」と、あえて人物だけを描いた。

えきねっと びゅう国内ツアー

福井・永平寺 ニュース