来年３月１６日の北陸新幹線敦賀開業に向け、金沢市は１２月、ＪＲ西日本と連携し、ＪＲ西管内の電車内や大阪駅で誘客プロモーションを展開する。京阪神地区の普通、快速電車で金沢をＰＲする中づりのポスターを掲示するほか、大阪駅中央改札口のデジタルサイネージ（電子看板）で金沢の魅力を発信する。若い女性に照準を合わせ、関西の電車をジャックして観光客を呼び込む。

　誘客プロモーションでは、ＳＮＳ上で影響力があるインフルエンサーの女性３人が金沢のまちを巡って撮影した写真を活用し、ポスターや動画を制作した。「ぜんぶ、ええやん。金沢。」のタイトルで、鈴木大拙館や東山の風景などを紹介している。

　中づりのポスターは１８～２４日に京阪神の普通、快速電車で掲示する。車内に設置されている液晶ディスプレーの「車両ビジョン」でも発信する。大阪駅中央改札口のデジタルサイネージには、４～１０日に表示する。

　このほか、北陸新幹線停車駅の都市１６市でつくる「北陸新幹線停車駅都市観光推進会議」が１８～３１日、大阪駅中央コンコースで各市の名所などを伝える画像をデジタルサイネージで掲示する。大阪環状線、ＪＲゆめ咲線では１８～３１日に車両ビジョンでＰＲする。

　市は北陸新幹線の「第２の開業」を好機をとらえ、関西からの誘客を強化する方針で、北陸三県を巡る旅の魅力も打ち出し、広域観光を推進する考えだ。