総踊り「百万石音頭」で心を一つにした出演者=金沢歌劇座

総踊り「百万石音頭」で心を一つにした出演者=金沢歌劇座

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客席一体、唄や踊り熱演  4年ぶり大民謡まつり 金沢歌劇座で13団体

北國新聞(2023年12月4日)

 第48回大民謡まつり(北國新聞社主催)は3日、金沢歌劇座で4年ぶりに開かれ、石川を代表する民謡、民舞の13団体が県都の舞台で全国各地の唄や踊りをつづった。出演者はコロナ禍で中止となった分のパワーも込めるように熱演を繰り広げ、客席も一体となって盛り上がった。

 津軽三味線「明宏会」(内灘)による大合奏で幕を開け、各団体が趣向を凝らした舞台で演じる喜びを表現した。竹の子会(金沢)は民謡に創作舞踊を織り交ぜ、あでやかに披露。兼六民謡会(同)は「悦(よろこび)」と題してにぎやかな舞台で観客を引き込んだ。

 中村梅也社中(野々市)からは小中学生も出演し、四季の風景を唄と踊りで描き出した。北都民謡会(金沢)はギターやサクソフォンの演奏を取り入れたユニークな演出で存在感を放ち、瀬尾明美民踊社中(白山)は県無形民俗文化財「七尾まだら」で全国屈指の実力を見せた。前半最後の総踊り「百万石音頭」では各団体が心を一つにして盛大に舞った。

 後半は、加賀山会(金沢)による細棹(ほそざお)三味線と津軽三味線の特長を生かした民謡メドレーで始まった。金城民謡会(同)は山中温泉に伝わるお座敷唄などを情緒豊かに表現し、暁声民謡会(同)は東北と北海道の民謡で精進の成果を示した。

 子どもたちによる愛らしい唄と踊りが目を引いたのは北川会(内灘)の舞台。続く加賀民謡会(同)は「珠洲起舟祝い唄」などで声を合わせた。「日本の祭」をテーマにした兼生会(金沢)は木剣を振る勇壮な踊りを見せた。

 フィナーレの杉山民謡会(津幡)では子どもたちが大人に負けじと力強い声を響かせ、民謡を次代へつなぐ決意にあふれた舞台で締めくくった。

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